デスクワークで疲れるのは「動かない」が理由。血流低下で集中力低下や死亡リスクも増えると判明

疲労回復

こんにちは、モトオカです

相談者
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デスクワークをしてるけど、長時間続くと疲れるんだよなー。慢性的な肩こりや腰痛ももってるし、なんでこうなるんだろう?

今回はそんな疑問を解説します。現在の僕は整体師として活動をしています。お客さんの中にもデスクワークによる肩こりや腰痛を感じてる人もたくさん来られるので、そのあたりでの具体例も交えて解説をしていきます。

デスクワークは動かないから疲れやすい

デスクワークの人が疲れやすい最も大きな原因としては「動かない」という理由です。

僕が整体をしていて来院されるお客さんの生活を聞いていると、「9時に出社して、昼休憩をはさんで、夕方5時までずーっとパソコンの前で仕事。1日の歩数は3000歩程度。」みたいな生活になっています。これでは、疲れは溜まりやすいのも納得です。

動かないことによるデメリットとして一番大きいのが「体の循環機能が低下する」ことです。血液やリンパなどがカラダを巡らないと細胞に栄養や酸素が運ばれずに活動が低下します。通常は血液やリンパといったものは、心臓のや呼吸、動くことでの筋肉の収縮がポンプの機能をはたして体の中を循環をします。

しかし、身体を動かなさないと筋肉の収縮が起こりません。心臓や呼吸だけでのポンプ機能だけではカラダの隅々まで循環されません。

【整体師視点】疲れやすい人の特徴

ここで僕が整体をしていて来院されるお客さんで「疲れやすい」という人の特徴をあげておきます。

  • 体がおもい
  • 寝ても疲れがとれない
  • 呼吸が浅い
  • ストレスがかかっている

疲れがとれない人の特徴はこんなところですね。あなたはどれかに当てはまっていませんか?

血流低下の弊害:集中力も下がる

さきほど、デスクワークのように同じ姿勢が続くと筋肉の収縮が起こらなくなります。そのため筋肉のポンプ機能が活用されずに全身の循環が低下することを解説しました。

さらに、血液と関連した研究でこんなものもあります。

本研究では、「集中力が必要な作業時」と「集中力が必要ない作業時」の脳における血流量の変化を光トポグラフィ装置で比較測定しました。その結果、「集中力が必要な作業時」において、「集中力が必要ない作業時」よりも特定の脳領域に大きな脳血流量の増加が確認されました

引用:ファンケル、「集中力」に関わる研究結果を発表

この引用分を少し解説します。この引用分を簡単にまとめると「集中力が必要な作業時には脳血流が増えました」ということです。つまり、集中力が必要な作業をするときには血流量をアップさせないといけないのです。

しかし、もしこれが血液が運びににく環境であれば「集中力の低下」が起こるといえます。もっと正確に表現するなら集中したいけど、血流量がたりないから集中できないってことですね。デスクワークであれば特に頭で考えながらの作業や集中力を使っての作業をすることが多いと思いますので、上の研究結果は絶対に覚えておきたいものです。

貧乏ゆすりは血流改善していた

血流を改善することはデスクワークをしている人にとって疲れにくくするだけではなく、集中力アップにもつながることわかった。さらに、最近あまりいい印象ではない「貧乏ゆすり」も血流改善に効果があることが分かってきています

「貧乏ゆすり健康法:筋肉運動量はウオーキングをしのぐ 足のむくみや冷え性にも効果が期待」から研究結果を抜粋させていただきます。

貧乏ゆすりの健康効果

貧乏ゆすりで血流アップ

2016年7月、米ミズーリ大学のジャーム・パディーラ助教授が、学生に貧乏ゆすりをしてもらい、動脈の働きを測定した研究を米の生理学専門誌に発表した。健康な若者11人に3時間椅子に座ってもらい、その前後の血管機能を比較した。座っている間、片方の足を1分間カタカタと動かし、4分間休むことを繰り返し、もう片方の足は動かさないようにした。被験者は平均で1分間に約250回足を動かした。

被験者の両足には血流を測る装置を装着して計測した。貧乏ゆすりをした方の足の血流は盛んになったが、動かさなかった足の方は逆に血流が減少した。パディーラ助教授は「立ったり歩いたりして、できるだけ座り続けないことが大事だが、それが無理な場合は、貧乏ゆすりをすることが循環器系の健康にはいい」と語っている。

貧乏ゆすりで死亡率が4割減

2015年9月に英国のロンドン大学とリーズ大学が発表したものだ。37~78歳までの女性1万2778人を対象に、1日に座っている平均時間と貧乏ゆすりの程度を調べ、12年間にわたり追跡、死亡率との関連を分析した。貧乏ゆすりの程度は、「まったくしない」から「いつもしている」まで10段階で評価した。

その結果、貧乏ゆすりの程度が上がるにつれ死亡リスクが下がり、貧乏ゆすりがレベル5(頻繁に行なう)以上で座位時間が5~6時間だと、レベル1~2(ほとんどしない)で座位時間が7時間以上の人に比べ、死亡リスクは37%も低くなった。貧乏ゆすりのレベルの高い人は、肥満度を示す体格指数(BMI)や血糖値、インスリン反応などの健康数値がよかったという。

貧乏ゆすりでむくみも減少

2012年6月25日放送のテレビ朝日系「モーニングバード」(当時)では、筋肉研究のエキスパートである宮崎義憲・東京学芸大学名誉教授が、足のむくみの解消に効くことを実演した。スタジオで、足のむくみに悩む3人の主婦に5分間、貧乏ゆすりをしてもらった。すると、むくみがすっかりなくなり、貧乏ゆすりをする前と後ではふくらはぎの周囲の長さが、0.5~2.6センチ細くなった。

オフィスでできる休憩時間にする対策

さきほどの貧乏ゆすりでもいいのですが、それ以外にもオフィスの休憩時間でできる対策を紹介します。できれば30分間隔くらいでどれかの行動を1回はさむのがオススメです。30分では疲れは感じないかもしれませんが、予防的な意味でもこまめに対策をしてくださいね。

1つ目:トイレに行く

1つ目は「トイレに行く」です。歩くことは全身をつかった運動になります。歩く人は死亡リスクが低下するっていう研究もあるくらい「歩く」ことは健康の基本であるともいえます。さらに、いえば歩行ペースを上げる、つまり早歩きくらいの感じで歩くとより効果的です。

2つ目:背伸びをする

2つ目は「背伸びをする」です。立ち歩いたりはできないけど一息をいれたい時におススメです。デスクワークをすると猫背気味になりやすいです。なので、背中を後ろにそらして固まった筋肉を伸ばしましょう。

3つ目:屈伸をする

3つ目は「屈伸をする」です。1つ目の歩くにも共通していますが。下半身には筋肉がカラダ全体の約7割ついています。そのため、下半身の筋肉を動かすことが全身の血流改善にかなり役立ちます。