デスクワークの猫背で手足もしびれる理由【対策:姿勢矯正でお尻枕を使う】
こんにちは、モトオカです。
今デスクワークをしているのですが猫背が悩みです。最近は腕にしびれもでてきたのでなんとか改善したいです。
今回はこの悩みについて解説します。実際に僕が整体をしていもデスクワークによる猫背、または肩こりやストレートネックといった不調がかなり多いです。そこで今回はデスクワークで猫背になる人の原因と少し深堀りした内容になりますが、猫背の人で手足のしびれを感じる人も割と多いのでそのメカニズムを解説します。
仕事環境が悪いと猫背になる
デスクワークの人は猫背になりやすい環境にあります。もともと、ヒトのカラダの構造的に長時間座るのに適した構造になっていません。「デスクワーク」なんてものができたのは人類の歴史上でいえばごく最近です。それまでは狩りをしていたいので、動き回るのが普通でした。
そのため、デスクワークのような長時間机の前に座っている状態はカラダの不調を起こしやすいのです。よくあるのは、机と椅子の高さが合っていない場合です。椅子に対して机が低すぎると猫背で作業をしなければいけなくなります。机の高さを高くするか、椅子の高さを低くして負担のかかりにくい環境をつくりましょう。
【経験談】猫背には3種類ある
これは僕の経験談ですが、猫背といっても大きく分けて3種類あります。わかりやすい画像があるかなーと思って探してみたら近い画像もあったのでそちらも貼っておきます。
- 腰猫背:腰に負担がある
- 背中猫背:背中に負担がある
- 首猫背:首に負担がある
画像の一番左の猫背は僕は今回は紹介していません。実際に整体をしていてそこまで多くないような気がするので今回は省きます。右の3つの姿勢をそれぞれもう少し詳しく解説していきます。
腰猫背:腰に負担がある
このタイプは経験的に男性に多いように思います。この腰に負担がかかりやすいのはデスクワークの時よりも家にリラックスをしている時に腰を前にずらしてダラ~っとした姿勢になったり、オットマンを使って足を上げたりすると骨盤が後傾するのでこのような姿勢になりやすいです。
背中猫背:背中に負担がある
このタイプの人が最も多いように感じます。このタイプの人はちょうど横隔膜あたりに負担がかかるのか、呼吸が深くできない人が多いですね。
首猫背:首に負担がある
このタイプは女性に多いように思います。スマホ首やストレートネックといったものもこのタイプに分類されます。背中の丸みはそこまで目立たないものの頭が前にあるのが少し目立つ姿勢になっています。
猫背が手足のしびれになる理由
猫背の人は特にカラダの不調が起こりやすいといえます。初めはちょっとした肩こりや腰痛だったものが、次の段階になると手足のしびれにつながります。さらにひどくなると感覚が麻痺してきたりするので注意が必要です。
ここでは、なぜ猫背になると手足のしびれがでてくるようになるのかを解説します。
背骨をある神経が圧迫される
猫背で手足がしびれる理由として、背骨に神経が通っているからです。その神経が背骨の歪みによって圧迫されるためしびれや違和感・マヒといった症状になります。
整体をしていると、本当はこのような神経的な問題なのに、筋肉の問題だと考えている人が非常に多いです。僕の経験則の割合でいうと、肩こりや腰痛であれば約6割程度が神経的に問題で起こっていて、約3割が筋肉的な問題で起こっています。あとの約1割は内臓や病気によるものって感じですね。
デルマトームでどこが圧迫されているかわかる
この図は「デルマトーム」という図です。少し気持ち悪いですね。。この図が何を示しているのか解説します。
人の神経は背骨を通って全身に張り巡らされています。背骨のどこからでた神経がどこの範囲を支配しているのかを示した図になっています。ちなみに、図の中にあるC=頸椎、T=胸椎、L=腰痛、S=仙椎です。数字は何番目の骨なのかを表しています。例えば、C3なら頸椎の3番目、L4なら腰椎の4番目という意味になっています。
もう少し具体的にみてみる
少し専門的な感じになってしまったのでより具体的な事例を出してかわりやすく解説します。
事例1:ひざに痛みを感じる
ひざに神経痛がある場合はどこの背骨からの神経が圧迫されていると言えるのか。まず、デルマトームの図を見てみましょう。ひざの部分をみてみると「3」と書いている範囲になります。その上にはLと書いていますので、L3の神経根の支配領域であることがわかります。つまり、腰椎の3番からでている神経根になります。
これからわかることは、この事例のひざに神経痛がある人の場合はなんらかの原因で腰痛の3番に歪みが起こっていてその結果として膝に神経痛が起こっています。そのため、この腰痛3番の歪みを解消することでひざの神経痛も解消される可能性が高いということです。
事例2:ひじにしびれを感じる
もう一つ事例をあげておきましょう。今回の事例はひじにしびれを感じる場合です。チェックの方法は先ほどと同じです。
まず、デルマトームをみてみましょう。ひじの部分をみてみると、「1」と「6」が書いています。親指側であれば「6」つまり頸椎6番の支配領域、小指側であれば「1」つまり胸椎1番の支配領域にあたります。
頸椎の6番と胸椎の1番の動きに硬さがある可能性が高いのでそこ部分の問題解決をすることでひじのしびれも改善できる可能性が高いということです。
同じひじでも分かれているのが特徴的です。実際は正確に覚えていなくてもこのデルマトームの図のイメージをつかんでおくとだいたいの場所は理解できるのではないかと思います。
対策:おしり枕で姿勢矯正
この画像はこの記事の初めの方に紹介したものです。この画像に共通しているのは「骨盤が後傾していること」です。そこで対策としておしり枕を紹介します。おしり枕では骨盤の後傾を矯正する役割があります。
【動画】おしり枕で矯正すると肩の可動域アップ
まずは実際にどのくらい変化があるのかを見てみて下さい。このモデルさんの場合は、左肩の可動域が改善しているのがわかりますね。
ビフォーアフターを抜粋
動画を見てもらうのが一番わかりやすいと思いますが、一応ビフォーアフターの結果だけ抜粋して載せておきます。これだけ可動域が変わるのはビックリしませんか。
2週間は継続をしよう
こんな疑問があるかもしれません。動画にもあるように全身のバランスがとれるとそれだけ一瞬で可動域の改善をできます。しかし、可動域の改善はすぐにできても、経験上背骨の柔軟性の改善には少し時間がかかります。そのため、できれば2週間~1か月は継続いて使ってみるのがオススメです。