太陽に背をむけるだけで3分の1の紫外線をカットする

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紫外線のパターンを知って対策をする

今日は日頃生活している私たちに紫外線がどの程度影響しているのか解説します。

まず、顔への紫外線の影響についてお話します。あ、その前に紫外線の良い面についても少し紹介します。

適度な紫外線はカラダに必要

多くの場面で紫外線は「完全な悪」のように紹介されています。

でも、紫外線が人体に全く必要がないかというとそういうことでもありません。実際、紫外線を適度に浴びることは

  • ビタミンDの合成
  • カルシウムの吸収の促進
  • 骨の代謝促進
  • 殺菌作用 など

の効果があります。しかし、現在の状態は紫外線対策をせずに野外で活動をすることで過度に紫外線を浴びてしまいます。なので、しっかりとした紫外線が必要になります。

屋外ではどのくらい紫外線を浴びているのか

紫外線対策の前に「屋外で活動をするときにどのくらいの紫外線を浴びているのか」を知らなければいけません。どのくらい紫外線を浴びているのか測定をしたデータがあります。

太陽から直射方向の紫外線量を100%とした時に顔面に浴びる紫外線量は

  • 頭上 95%
  • 正面 45%
  • 側面 20%
  • 後頭部 15%

となります。つまり、このデータからわかる最も簡単な紫外線対策は「太陽に背を向ける」ということです。

正面を向いていると45%の紫外線を浴びますが太陽を背に向けることで15%まで紫外線の量を減らすことができます。太陽に背をむけることで太陽に向かい合った時の3分の1まで紫外線量を減らすことができます。

お昼の時間帯は紫外線がふり注ぐ

また、太陽の高さによっても紫外線の影響は変わってきます。太陽の高度を75度から30度に変化させて顔面にあたる紫外線を測定した実験があります。

その結果、直射方向と頭上での紫外線量は太陽の高度に大きく依存していました。しかし、顔の正面、側面、後頭部は高さが50度以上では一定の値を示したのです。つまり、太陽の高度が50度以上の時に注意が必要ということになります。

ちなみに、高度50度というのは日本の南北の中間である神奈川県を例にすると3月~10月であれば南中時、つまり、太陽が南にある時間帯。夏至であれば9時~15時の時間帯で高度が50度以上になります。

UV-AとUV-Bでパターンが変わる

また、紫外線にはUV-AとUV-Bがあります。この2種類の紫外線はその紫外線量がどのように地上に降り注ぐのかパターンに少し特徴があります。

UV-AとUV-B、ともに共通しているのは朝に太陽が昇ると同時に紫外線量が徐々に増えていきます。そして、最も太陽の高度が高い時刻に紫外線量が最大になります。その後、太陽が少しずつ沈んでいくと同時に紫外線量も少なくなっていきます。

このパターンは同じなのですが、UV-AとUV-Bで違うのが『時刻による紫外線量の変化の程度」です。

UV-Aは太陽の高度と比例して紫外線量も増加します。しかし、UV-Bは太陽の高度が低い時はそれほど紫外線量が多くありません。ですが、太陽の高度が最も高くなるほど一気に紫外線量が増えていきます。

UV-Aを「比例的に増える」とい表現するならUV-Bは「二次関数的に増える」といえます。

8時と12時でUV-AとUV-Bの紫外線量を比較すると12時の時点では、8時の時点の紫外線量がUV-Aは、約2倍であるのに対しUV-Bでは、約4倍になっています。

つまり、これからどんなことがわかるのかというと外に出るなら日中ではなく朝早く、もしくは夕方以降にでかけるのがいい。ということです。

結論にすると当たり前な結論になりましたね。でも、深堀りすると外出するときの時刻を、気を付けるだけでUV-Bの紫外線対策には絶大な効果があるということです。