生理学的な歪みによる原因を解消する

このページでは生理学的な原因による歪み、特に首(頸椎)の歪みの解消方法をお伝えします。

このページは首の歪みを解消する「セルフケア方法」についてフォーカスを当てて書いています。

一番手軽な方法「タオル枕」

まず、最も手軽なのは「タオル枕」による方法です。「タオル枕」って言葉を初めて聞く人もいるかもしれませんが、まずは実際の体の変化をみてもらうのが良いと思うの動画をみてください。

※結果だけ比較した写真ものせておきます

この変化はなかなか大きいですよね。タオル枕を使っている体感としての変化はあまり感じませんが、このよう検査をして可動域を比べると変化を確認できます。

動画で使ったタオル枕の作り方も紹介

動画で使ったいたタオル枕の作り方も紹介しておきます。めちゃくちゃ簡単なので是非作ってみてくださいね。

このタオル枕を使う時にポイントなのは「枕の位置」です。上においたタオルの余白の部分が首の付け根くらいまでくるように、タオル枕を配置してください。

このタオル枕を頭に敷いて、15分程度経てばOKです。それだけで首の歪みがとれて循環が改善されます。

「枕」と聞くと一晩中使わないと!とか思うかもしれませんが、15分程度OKです。実際に使ってみるとわかりますが、ずっと使っているとタオル枕のカタチが崩れるので多分一晩中は使えないです。

動画の内容を解説

先ほど、動画をみてもらいました。動画だけで全て理解できた人は先に進んでもらっていいのですが、もしかしたら解説が必要な人もいるかもなので、動画で何をしているのかを解説します。

検査方法について解説

検査の方法についてですが、今回は動画にもあるように脚をあげて可動域の検査を行いました。脚がより上がるほうが体の過緊張も起こっていないいい状態であると判断できます。片足ずつ脚を上げている検査もしていますが、補助的な意味で変化をみていると理解してもらっていいです。

また、あなたが施術者でお客さんに検査をする時の検査であれば動画のように、両足をもってあげて検査をしてもらって大丈夫です。

でも、もしあなたが施術者ではなくて、セルフケアを目的としている場合であれば、自力で片足ずつあげてみるのが簡単な検査方法になります。きっと可動域の違いや脚の上げやする時の軽さの違いもわかります。

タオルのサイズや硬さに決まりはあるのか

この動画をみて、実際にやってみようと思って自宅のバスタオルを探してみると、「ん?」と思うことがあるかもしれません。それは、バスタオルの大きさや硬さはどれが最適なんだろうか?という問題です。

でも、それについても問題ありません。実際は、そこまでこだわらなくてもいいです。自宅にあるバスタオルを使ってもらうとOKです。というか、このタオル枕のキモは「枕の高さや硬さ」ではないのです。

他にも、このセルフケアする時の床の硬さ「フローリンクのような硬い床でするべきか、柔らかいベットでするべきか」ということも気になるでしょう。でも、これも気にしなくていいです。セルフケアをしやすい場所でしてもらればOKです。ちなみに、僕はベットの上でこのセルフケアをしています。

検査はすぐか、時間をおいてするべきか

「検査は枕を使ってすぐにするべきなのか、それとも少し時間をおいてから検査をした方がいいのか」という疑問もあるかもしれません。

結論としては、検査は枕を使ってすぐに検査してもらって問題ありません。枕をつかうことによって首への負担が減ります。首への負担が減ることで首が原因で起こっていた問題も反射的に解消されるという状態です。

この枕を使った状態を少しキープすることで、それまで歪みによって全身の循環に問題があったのが解消されてスムーズになります。その循環が一通り完了すると、枕を外しても大丈夫になります。

ちなみに、個人差はあるでしょうが、一般的に心臓から血液に送り出されて再び心臓に戻ってくるのに1分程度かかると言われています。なので、血液を3周くらい循環させたい時は3分程度が目安になります。この話は太いの血管の話なので、毛細血管を含めたような循環であれば、さらに時間がかかります。

体感:呼吸がしやすくい

脚を上げる方法が一番わかりやすいですが、「合う枕」であれば感覚として呼吸もしやすくなるのがわかります。いつもより深く呼吸が吸えるという感じがわかると思いますよ。なぜ、呼吸がしやすくなのでしょうか。

きっとあなたにもこんな経験があるはずです。緊張する場面になれば呼吸が浅くなって、自分を落ち着けるために深呼吸を意識したり、恐怖を感じる場面で息をひそめて無意識に全身に力がはいって少しの物音でもビックリしたりします。

このような場面では副交感神経(リラックス状態)とは逆の交換神経が優位のかなり興奮状態です。こんな状態では深く呼吸をすることができません。呼吸も筋肉によって動いているので、その筋肉に余計な力が入っていると呼吸が浅くなってしまうのも納得できるのではないかと思います。

深呼吸でタオル枕の効果アップ

タオル枕で首への負担を少なくする効果はあるのですが、さらにその効果をアップさせる方法があります。それは「深呼吸」です。先ほどに「タオル枕」によって呼吸がしやすくなると話しました。

「呼吸は自律神経をコントロールできる唯一の方法」とも言われています。基本的には自律神経は自分ではコントロールできません。例えば、緊張したり、リラックスしたり、汗をかいたり、食べ物を消化したりを意識的にコントロールすることはできないですよね。でも、呼吸だけは普段は無意識にしていますが、意識をすることで唯一自分の意識でコントロールすることができます。

副交感神経優位になり血管が広がる

自律神経は「交換神経」と「副交感神経」によってバランスによって支えられています。これは血管にも影響を与えます。交感神経が優位の時は血管が狭くなり、副交感神経が優位になると血管が広がるという特徴があります。血管が広がることで全身の循環機能がアップして「タオル枕」の効果を高めることができます。

呼吸筋がポンプの役割を果たす

呼吸にはいくつかの役割があります。最も一般的なのは「酸素を吸って、二酸化炭素を吐く」というものです。

他にも呼吸は横隔膜と代表とする呼吸筋の筋肉運動の役割もあります。血液やリンパといったの循環は「心臓のポンプ機能」と「筋肉のポンプ機能」によって支えられています。ふくはらぎが「第二の心臓」と呼ばれるもの歩くことでふくはらぎの筋肉が使われて、下半身の循環を活性化させる働きがあるからです。

これと同じように呼吸をすることで筋肉の収縮が起こるので循環機能が活性化して「タオル枕」の効果アップが期待できます。

呼吸のポイント:最大まで吸って、最大まで吐く

ここで僕が実際に試してみて最も効果のあった呼吸法を紹介します。それが「最大まで吸って、最大まで吐く」です。さらにいうと、「最大まで吸って1秒とめる、最大まで吐いて1秒とめる」という呼吸法がオススメです。お客さんに「深呼吸してください」と声掛けをすると、いつもより多少呼吸が深いかなーって感じの深呼吸をする人が多いです。そうなると、先ほどの深呼吸による効果アップが期待できないこともあるので自分のできる限りの深呼吸をするのがオススメです。

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