症状を作る二つの要素

ここでは「症状」のつくられ方について解説します。

この症状のつくられ方を理解していない人はたくさんいます。それも、一般のお客さんだけじゃなく、治療家・施術者・セラピストといった専門家として仕事をしている人ですら知らない人はたくさんいます。僕の感覚では、半分以上の専門家は知らないと思いますよ。

でも、これを理解しないと症状の改善に効果がなかったり、時間がかかったりします。

症状は2つの要素でつくられる

  • 生理学的な原因による歪み
  • 構造学的な原因による歪み

この2つの原因によって症状がつくられています。これだけだとわからないので少し詳しく解説しますね。

多くの人が間違った認識をしている

多くの人が勘違いしがちなのは、筋肉だけが問題であると思っていることです。もし、あなたが病院・整骨院・マッサージ屋さんに行ったことがあるなら、こんな経験をしたことがあるはず。

「肩が痛いんです。」という症状を診てもらうと、「肩凝っていますね」とか「肩をマッサージしますね」とか「肩には鍼をうちますね」とか言われたことありませんか?

これでは全然ダメです。多分、これでは治らないです。良くなっても原因にアプローチしてないので、すぐに症状が戻ります。

下の図をみてもらったらわかると思うのですが、実際の症状というのは、このような感じで「生理学的な原因の歪み」と「構造学的な原因の歪み」のバランスで構成されています。(下の図の比率はイメージです。)

「生理学的な原因による歪み」と「構造学的な原因による歪み」とは何か?

ここまでの説明は概念の解説になったので、説明も抽象的だったように思います。なので、もう少し具体的に解説をします。

生理学的な原因による歪み=ソフトのトラブル、構造学的な原因による歪み=ハードのトラブル。と言い変えることもできます。え、これでもわからないですか。。。わかりました。もっと具体的な例を出して解説しますね。

生理学的な原因とは自律神経の乱れ

生理学的な原因っていうもの主に自律神経の乱れからの歪みになります。人は活動しているだけで歪みをつくります。イメージしやすいのは、疲れてくると↓下のような姿勢になりますよね。疲れれば疲れるほど身体は丸まっていくのです。

逆のパターンを考えると、もっとわかやすいかも。姿勢がいい人は背すじがピンとして元気!って印象があります。逆に「私は疲れれば疲れるほど背すじが伸びるんです。」なんて人いませんよね。つまり、自律神経の乱れがひどくなったり、疲労が溜まると体が丸まってくるのです。

自律神経って独立した神経システムなので、自分の意識とは全く別で機能します。なので、自分は疲労がたまってないと思っていも意外と自律神経は疲弊したりします。

【 自律神経が疲労をするもの 】太陽の光を浴びる / 食べ物を消化する / 体温調節 / いいストレス・悪いストレス / 汗をかく / 旅行 / パソコン・スマホ / 集中している状態 / 緊張している状態 / 体のバランス調整 とか

構造学的な原因とは筋膜の癒着

こちらの構造学的な原因による歪みの方がイメージしているものと近いように思います。「肩が凝るのは、肩の筋肉が~」とか「この筋肉が硬いですね」みたいなものはこちらに分類されます。

こんな感じの実際の筋肉や骨や内臓の筋肉や筋膜に問題がある場合は、こちらの「構造学的な原因による歪み」に分類されます。

» それでは生理学的な原因の歪みの解消から始めましょう