【基本】症状を2ステップで解消する【「生理学的な原因の歪み」と「構造的な原因の歪み」】

疲労回復

こんにちは、モトオカです。

今回は、肩こり・腰痛などの慢性的な症状をどうやって改善していくか2ステップで解説します。この2ステップを知らないと症状の改善度合いがかなり変わってきます。

症状が発生する2つの歪み

慢性的な痛みといった症状はカラダの歪みによって起こります。些細なことで歪みは発生しますが、カラダの歪みのレベルがある一定の水準までいくと体感として痛みや違和感となって表面化します。

カラダの歪みには2種類があります。この2つの種類の歪みが組み合わさって症状ができあがります。2つの種類の歪みがあるということは、それぞれの歪みには特徴や原因も違うので当然ですが解決策も変わります。

まず、それぞれの歪みの原因はどんなものなのか、解説していきます。

1、生理学的な原因による歪み

まず、第1ステップが「生理学的な原因による歪み」です。少し言葉は難しいかもです。なので、その特徴と具体的にどんな時に歪むのかを箇条書きにしておきました。

生理学的な原因による歪みの特徴

  • カラダが重く感じる
  • 渋い痛みを感じる
  • 症状がよくなったり、悪くなったりを繰り返す など

具体的にどんな時に歪みが起こるか

  • 睡眠不足の時
  • 疲労が溜まった時
  • 緊張やストレスがかかっている時
  • 風邪など体調不良の時 など

2、構造的な原因による歪み

2つ目のステップが「構造的な原因による歪み」です。

構造的な原因による歪みの特徴

  • 症状が複雑化しやすい
  • 改善までに時間がかかる など

具体的にどんな時に歪みが起こるか

  • 手術をした時
  • ケガや事故をした時
  • 生理学的な歪みが長期間続いた時 など

2つの歪みの相関イメージ

2つ歪みがどのように関係しているのか図を使ってもう少し解説します。

構造的な原因の歪みが中心にあってその周りに生理学的な原因の歪みがあるような感じです。

歪みが症状に変わっていくパターン

相談者
相談者
2つの歪みを説明してもらったけど、イマイチよくわからないなー。

症状は2つの歪みの組み合わせによってできていると解説しました、でも、それだけでは話が抽象的ですよね。なので、僕が施術をしててよくあるパターンの事例を紹介しますね。

1、生理学的な歪みが蓄積した症状

このパターンの症状の人が最も多いです。仕事や家事で同じ動作をずっとしている人はこのパターンで症状がつくられます。

(例)デスクワークをしてる

デスクワークの人は1日6~8時間程度椅子に座ってパソコンや手先を使う細かい仕事をしていますよね。

初めは痛みを感じなくても姿勢が悪かったりするとだんだん疲労が溜まって、肩こりを感じたり、背中に痛みを感じてきます。普通の人ならこの溜まった疲労はちゃんと寝たら回復します。寝て回復して、次の日もまた仕事をする。

こんな感じで仕事をしていますが、仕事が忙しくなって残業でいつもより疲労が溜まりやすかったり、睡眠時間が短かったりすると、いつもならとれていたはずの疲労が次の日にも残ってしまいます。

疲労がとれないことが増えてくると、疲労が溜まっている状態が「普通」になってきます。その生活が何年か続くと、ぐっすり寝てもカラダが回復されなくて、肩こりや背中の痛みを感じたりします。

これは、生理学的な原因の歪みから構造的な原因の歪みに発展したケースです。

初めは生理学的な原因の歪みが起こっていました。その歪みが寝ることでリセットされていましたが、生理学的な歪みが習慣化されることで構造的な歪みに変化してより強力な歪みへと発展してしまったケースです。この場合だと、いつもよりしっかり寝てもなかなか症状の改善が難しかったりします。

2、ケガなどのダメージが原因の症状の例

このパターンの人もよくいますね。

怪我、骨折、交通事故、手術などをしてから数カ月してからカラダの痛みを感じるようになったケースではこれが原因である可能性は高いです。子供の頃の出来事でもダメージがカラダに残っていることもかなりのケースであるので注意が必要です。

(例)昔、交通事故をした

昔、交通事故で後ろから追突された。事故の後は首が痛くなってその後、病院や整骨院に通ってしばらくすると痛みはなくなった。でも、首の痛みはなくなったけど腰に痛みを感じるようになった。病院に行っても原因はわからないのでそのまま10年以上経っている。

こんなケースも結構あります。これは構造的な原因による歪みのうえに生理学的な原因による歪みがあるというケースです。

事故や外傷といった直接外からの強い刺激があった場合はこんな感じになりやすいです。この場合は構造的な原因の歪みがあって、その上に生理学的な原因の歪みがあるイメージです。さらに特徴的なのは、事故の時の痛みとは別の場所に痛みを感じるようになることです。

症状改善のパターンは決まっている

さっきどんな感じで症状がつくられるのか事例を紹介しました。でも、結局はどのように症状が作られていても改善するときのパターンは決まっています。

そのパターンは「生理学な原因による歪み」を解消してから「構造的な原因による歪み」の解消です。

この順番にしないと、改善の難易度がかなり上がります。ゴットハンドって呼ばれる人ならできるかもですが、普通の人はまず解消できないです。僕でも多分精度はかなり落ちます。。。

セルフケアでどのくらい症状を改善できるか

相談者
相談者
2つの歪みはわかったけど、どうやって治せばいいの?

症状がどのようにできているか解説して、ある程度イメージはつかめたのではないかと思います。

これをセルフケアでどのくらい改善できるのか気になりますよね。僕の施術していたお客さんでセルフケアでどこまで改善ができるのかを試してもらいました。その結果の写真とセルフケアをしている実際の動画を載せておきます。

【写真】セルフケアだけでの変化

【動画】セルフケアをしている様子

この動画では僕は全く施術をしていません。それなのにこれだけ変化があるのはなかなかビックリじゃないですか。

【問題点】多くのセルフケアは「原因特定」をしてない

僕も実際に整体の施術をしています。そこでお客さんから

相談者
相談者

家でどんなことをしたらいいですか?

この質問はかなりの確率で聞かれます。特に問題意識の高い人ほどこの質問をしてくれます。

お客さんに深く話を聞くとこれまでにもたくさんのセルフケアを試してきたようです。

  •  〇〇をするだけで肩こりを解消!
  •  1日3分、このストレッチをするだけで~。
  •  〇〇を食べると血流改善
  •  この健康器具で腰痛がなくなる

こんな感じの謳い文句の商品やTV番組などたくさんありました。でも、なかなか効果は微妙って感じですね。

これらのセルフケアの問題は「原因特定をしてない事」です。どの方法も原因特定をせずに症状にしかいフォーカスに当てていません。「肩こりの人には〇〇、腰痛の人に✕✕。」残念ながらこんな単純じゃないんです。