1000倍の破壊力をもつUV-Bに気をつけろ
紫外線には2種類あります。「UV-A」と「UV-B」。このどちらの種類の紫外線がより肌に大きな影響を与えるか知っていますか?正解は「UV-B」です。
UV-Bの特徴は「日焼け」です。つまり、夏の強い日差しの中にたくさん含まれています。
この紫外線の2種類とそれぞれの特徴を知らないと効果的な紫外線対策ができません。紫外線に対してしっかり知識をもって効果的な対策をするようにしてくださいね。
「UV-B」は「UV-A」の1000倍の破壊力
この紫外線も2つに分解ができます。『UV-A』と『UV-B』です。
一般的に言われている特徴を整理します。
【UV-A】
しわの原因になるコラーゲンなどにダメージ。季節関係なく一年中降り注いでいる
【UV-B】
シミや日焼けの原因。季節性があり、夏がピーク
この2種類のうち、肌により大きな影響を与えるのは『UV-B』です。でも、実は地上に届く量としてはUV-Bの方が少ないのです。UV-Aと比べると1/5~1/50と言われてます。
でも、地上に届く量は少なくても破壊力はすごいのです。UV-Aの1000倍も皮膚に影響を与えます。
オゾン層の破壊でUV-Bの量が増える
今度、破壊力抜群のUV-Bが地上に届く量が増えていくと予想されています。
その理由は『オゾン層の破壊』です。オゾン層の減少は少し前から言われていますよね。最近では、話題になることは少なくなりました。
でも、このオゾン層とUV-Bがかなり関係あります。オゾン層が破壊されると、地上に届くUV-Bが増えてしまいます。
オゾン層が1%減少すると約2%のUV-Bが増加します。
さらに、オゾン層破壊が続くとUV-Bよりも破壊力の高い『UV-C』という種類の紫外線も地上に届くのでは?なんてことも予想されています。
紫外線によって免疫力も低下
紫外線による悪影響は『シミ・しわ』といった美容的なものが一般的ですがそれだけでは理解が浅いです。実は、健康にとってはもっと深刻な影響があります。それが『免疫力の低下』。
こんな実験があります。
一度、マウスにかぶれる物質を塗ります。その5日後に薄めたかぶれる物質を再び塗りました。すると、翌日にその箇所が腫れました。
これは、1回目に塗った時に免疫がついたことをあらわしています。免疫によって、皮膚が腫れて体内に有害な物質が入ってくるのを防いでいます。
でも、紫外線を当てた後に同じような実験をしても腫れが起きなくて免疫反応がなかったのです。
この研究を深く理解していないと「腫れなくてよかったね」って、結論づけてしまうかもしれません。
でも、それは大きな間違い、、免疫反応は細菌やウィルスといった有害なものからあなたを守る用心棒のような存在。
その用心棒が機能してないってことは有害物質の影響をもろに受けてしまいます。
サッカーでいうと、相手が攻めてきているのにゴール前にキーパーがいない状態(笑)点数が入りまくりです。。。
さらに、紫外線は細胞の遺伝子を傷つけることも知られています。通常であれば、遺伝子が傷つけられても修復するようにできています。でも、これ機能しなかった場合『皮膚がん』になることもあります。
年齢を重ねるほど遺伝子の修復機能は低下するので気をつけないといけないですね。
日焼けサロンは最悪…
小麦色の肌にあこがれて日焼けサロンに通う。でも、美容を考えるならそれは絶対にダメです!日焼けサロンの光は害の少ないUV-Aを主に使っています。
でも、UV-Aであってもたくさん浴びるとシミができて、光老化がすすむことが知られています。また、少量でもUV-Bが含まれているので肌の細胞が破壊されます。
若い時にはシミやシワが表面化しにくいので深刻に考えない人が多いです。でも、ダメージが蓄積されているので20代後半から一気に肌トラブルに発展する可能性大です。