デスクワークでの頭痛や慢性的な肩こりや首凝り。針治療に通っても改善されなかった理由【脚に負担がある可能性が高い】

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今回は相談に回答していきます。

今回の相談内容

【 相談内容 】

10月上旬頃から頭痛があります。首凝りがあって昔から肩凝りもあります。頭痛は後頭部やこめかみ辺りが痛く重い感じです。脳神経外科に行っても脳には異常がなく、筋緊張性なものだろうと言われ針治療にも通院しましたが、症状が軽減されません。デスクワーク時の姿勢が悪いせいだと思い、一応姿勢には気をつけています。痛みに首や肩に湿布を貼ると少しは痛みが和らぎます。

相談内容はこのようになっています。今回解説する部分はこちらにフォーカスを当てていきますね。

  • 「昔から首凝り・肩凝りがある」は隠れた危険サイン
  • デスクワークの頭痛は「脚」も原因
  • 針治療でも症状が軽減されなかった理由
  • 痛みを感じた時の湿布は効果ある?
  • セルフケアをする時のポイント

それでは解説していきます。

「昔から首凝り・肩凝りがある」は隠れた危険サイン

肩こりや首凝りは多くの人が慢性的に悩んでいます。人によっては腰痛かもしれませんね。いずれにせよ、ほとんどの人が大なり小なりの痛みを抱えながら生活をしています。

このように常に痛みに悩まされている人の身体はどのような状態にあるのかというと、 疲労蓄積 > 疲労回復 の状態にあります。

仕事や家事・育児をすると必ず疲労が蓄積されます。いい身体の状態あれば、多少の疲労があっても睡眠をとることで疲労が回復されて翌日から健康な身体になって再スタートをします。

しかし、回復力より疲労の蓄積が大きいこの状態は、普通に生活すればするほど健康状態が悪化する身体であるともいえます。

「痛みが我慢ができなくなったらケアをする。」は気持ち的には共感できますが、痛みがでてくるということはかなり高いレベルで身体が悲鳴を上げている状態です。

きっと肩こり・首凝りがある時点で身体に負担がかかっている状態であることは理解していると思うので、違和感を感じるレベルからケアを行うという意識が必須ですね。

デスクワークの頭痛は「脚」も原因

デスクワークの人は頭痛になりやすい傾向にあります。これはデスクワークの時の姿勢として、頭を前に出る姿勢が多くなるため、頭や首に負担がかかりやすくなります。

頭や首の歪みは解消されないと自律神経の乱れも起こりやすいので、めまいや吐き気、寝れないといった自律神経系の症状もでてきやすいです。

さらに、多くの人が知らないことですが、デスクワークは足にも負担がかかります。

デスクワークは意外と身体を前後に動かすことが多いので、無意識に足で踏ん張っています。試しに、座っている状態で両足を上げて作業をしてみてください。バランスをとるのがめちゃくちゃ難しくなります。脚の踏ん張りはデスクワークには必須なのです。

脚に原因があるかどうかカンタンにチェックする方法があります。一度、その方法を紹介します。すぐにできる検査なのですぐに試してみてください。

【脚に原因があるかどうかの検査】1、座った状態で上を向いてみる
2、立った状態で上を向いている結果:2の立った状態で上を向いた時の方が首の可動域が狭くなったり、痛みが強くなった場合は脚が影響していると判断できます。

針治療でも症状が軽減されなかった理由

おそらくですが、針治療では肩・首・頭といった痛みに直結部分を治療されたのではないかと思います。しかし、その方法では症状が改善しなかったという結果から原因がそこではなかったということがわかります。

今回の相談に限らず、痛みを感じた時には整形外科や整骨院や整体、針治療に行く人が多いと思います。

僕が知っている知識や経験では、症状と原因は違う箇所にあることはめちゃくちゃよくあることです。例えば、今回のように「頭痛」という症状があった時に、原因は全然頭とは関係ない「脚」にあるという感じですね。

しかし、実際は多くの治療院では原因を突き止める検査をするところはまだまだ少ないように感じます。僕の感覚では施術時間の配分として検査が8割、治療が2割くらいが理想かなと思うくらい検査が大事です。

「自分の住んでいる近くに自分の身体を治してくれる治療院があればいいのに、、」って思う気持ちはわかりますが、できれば自分である程度、原因を探せるようになっておくのもいいと思います。

痛みを感じた時の湿布は効果ある?

痛みを感じた時に、湿布を貼ることは一時的にはアリだと思います。湿布には痛み止めの成分が入っているのでその成分が効いている間は痛みを和らげてくれます。

しかし、根本的な症状改善にはなっていないので、湿布を貼るのと同時に症状改善のケアをするべきですね。同時並行でケアしないと時間とともにまた症状がでてきます。

湿布を貼るとしたら、冷たい湿布よりも温湿布のような身体を温めるようなものを選ぶほうがいいです。

セルフケアをする時のポイント

今回の症状は「セルフケアの教科書」に書いているセルフケアをすれば改善が十分可能です。ここでは「セルフケアの教科書」のケアをする前提でポイントをお話ししますね。

記事の中でも解説していますが、デスクワークをしている人は腕を使うので腕しか原因がないと勘違いケースが多くあります。しかし、かなりの確率で脚も原因になっていると考えられます。

セルフケアの教科書では、「生理学的な原因の歪みの解消→構造学的な歪みの解消」を3回ループしてくださいと書いています。でも、今の時点で痛みが強くでているということであればかなり身体の歪みが複雑になっている状況であるといえます。

なので、5回くらいループをさせてケアしてもらう方がいいです。正しく5回程度セルフケアをループしてもらうとある程度の深さまで歪みが解消できるので、頭痛の症状もかなり改善できるはずです。

» 「セルフケアの教科書」はこちら