帽子のつばが何センチあれば紫外線対策として有効なのか
普段の紫外線対策どのくらい有効なのか
今回は普段の生活でとりがちな紫外線対策がどこまで有効なのか解説します。
よくネットやテレビ番組で〇〇したらいいですよー的な情報が流されてます。
でも、今回紹介するように信頼性のあるデータや根拠が一緒に紹介されているものはあまりないので信頼性はかなり高いのでは、と思ってます。
紫外線の白内障対策はサングラスが有効
目の紫外線対策を意識する人はもしかしたら少ないかもしれません。でも、紫外線が目にはいることで白内障になるリスクがあります。
目の水晶体は紫外線のフィルターの役目をしています。しかし、長い年月もの間、紫外線を吸収し続けることで目のタンパク質が酸化してしまいます。
目への紫外線対策は【遮光眼鏡】がオススメです。いわゆるサングラスですね。
帽子の紫外線対策はどのくらい有効?
外にでる時にはよく紫外線対策として「帽子をかぶる」という選択肢をとりますよね。
この帽子による紫外線カットの効果でこんなおもしろい実験結果があります。
帽子のつばは何センチ必要?
太陽の高度65度の状態で帽子のつばを3~13cmまで2cmずつ変化させた時に紫外線カットはどのくらい効果が変わるのかを調べた研究です。
この結果は帽子をかぶっていない状態を100とした時
- つば3㎝:65%
- つば5㎝:50%
- つば7㎝:40%
- つば10㎝:30%
まで紫外線が顔に当たる量が減りました。
また、麦わら帽子のような形の帽子のつばを最大の13㎝にしても紫外線を完全にカットすることはできず帽子をかぶっていない時の25%になりました。
これは紫外線は乱反射をしやすいので、直射による紫外線カットできても、ある程度の乱反射による紫外線はカットできないという結論になりました。
木陰に隠れても完全には防げない
また、他にも木陰で太陽光を避けるという方法があります。この方法を有効なのでしょうか?
こちらも木陰に深く入っていくにつれて顔に当たる紫外線量は少なくなります。
しかし、やはり後頭部への紫外線量は日向にいる時に同レベルになりました
このことからもやはり帽子や木陰で紫外線対策をとることで、ある程度の紫外線はカットできるが乱反射による紫外線を完全に防ぐことはできないと結論づけることができます。