足枕の仕組みと肩の可動域が改善する理由

このページでは足枕の仕組みと、足枕で肩の可動域が改善する理由を解説します。

足枕で身体に何が起こるのか

先ほどのページで、「足枕を使うことがで肩の上がり方が変化する」という動画を紹介しました。一応こちらにも動画を貼っておきますね。

脚に変化を与えると、腕(肩)に影響するっていうのはなかなかイメージしにくいと思います。なので、この理由について解説していきますね。

仰向けは股関節が伸展しやすい

寝る時の姿勢はいろいろありますが、多いのは「仰向け」ではないでしょうか。

多くの場合、仰向けで寝ると「朝起きた時に腰が痛い」とかの症状が出たりします。

この原因は「股関節の伸展」にあります。股関節の伸展って言葉の意味は少し専門的なので、下に画像を貼っておきますね。

脚に何の問題もなければ、仰向けになってもしっかり筋肉が伸びて痛みが出ません。しかし、脚の筋肉に問題があると、仰向けになった時に問題がある筋肉に負担がかかってしまいます。

脚に問題があると循環が悪くなる

脚に問題がある状態で仰向けになると、普通であれば問題のおこならない部分に負担がかかります。その結果として歪みが起きてしまいます。

歪みが起きると、血液やリンパといった体の循環機能が低下します。イメージしやすいのは、ねじれたホースのような状態になります。(下のような状態)

循環が悪くなって血液の循環が低下したりすると、その部分が正常に働かなくなります。

足枕で循環をよくする

そんなねじれたホースのような状態になった脚の歪みを足枕を利用することで、脚の伸展を防いで循環を正常に戻します。

循環が正常に戻ると、循環が悪いことで起きていた可動域の減少も改善されていきます。

肩の可動域が改善する理由

今回は「足枕」について話をしてきました。ここでもしかしたら「足の問題なのに、なぜ、肩の可動域がかわるのか」が気になる人もいるかもしれませんね。

なので、足の問題が腕や肩に影響する理由も少し解説します。

脚は前後のバランスに関係している

まず、前提として覚えてほしいのは「体の前後のバランスは足、左右のバランスは腕でとっている」という点です。

なので、足に問題があると体の前後での動きに可動域の減少がみられることが多々あります。今回の検査でも、腕を前から上げていますよね。つまり、体の前後の動きをして検査をしているのです。

腕を前から上げた時の可動域が変わる

ここで、再度動画の内容を解説しますね。さっきまで、足枕によって稼働域が改善する仕組みをお話ししたので、理解するのが簡単になっていると思います。

初めの検査では、腕を前から上げたときに左右差がありました。この時点で足に問題がある可能性が推測できます。そこで、足枕で脚の伸展を和らげてました。

その後に、再度腕を前から上げています。すると、今度は腕の可動域の差がほとんどない状態になりました。

つまり、足の問題が肩の稼働域に影響しているということがわかったのです。