【解説】姿勢矯正ベルトって効果あるの?実際に試してみた!
今回はこちらの投稿を解説します。
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姿勢はだれしも気にした経験があると思います。こういう感じの姿勢矯正の道具はたくさん販売されていますね。動画でも腕の上がりかたが変化があります。
実際に、この商品について本音ではどう思っているのか解説していきます。
なぜ、腕があがるようになるのか?
まず、なぜこの姿勢矯正ベルトを使うと腕があがるようになるのかを説明しますね。
結論からいうと、「筋膜がスムーズに動くようになったから」です。
全ての動作は筋肉の収縮によって動くことができています。でも、腕が上がらないであったり、可動域に問題が起こるのは、その動きをする筋肉がうまく働かないことに原因があります。
そして、どこの筋膜にも集中した負荷がかかっていなくて、筋膜の動きがスムーズな状態を『いい姿勢』といいますね。
一度、極端な猫背の状態と姿勢をピンと正した状態で腕をあげてみてください。腕の上がりかたが全然違うのを体感できます。
人の筋肉はこの画像のように複数の筋肉が入り組んでいるケースが多いです。
このような構造になっているので、もし姿勢が悪ければどうなるでしょう。筋膜がスムーズに動かずに可動域が小さくなってしまいます。これが姿勢がわるいと腕が上がらない、逆に姿勢がいいと腕があがる仕組みになります。
姿勢矯正ベルトを使っていると症状が改善するのか?
一番、気になるのは「姿勢矯正ベルト」で症状が改善できるのか?ということです。
結論からいうと、「症状改善できない」といえます。きっと、短い時間は腕が上がりますが、少し時間が経つとまた同じ状態に戻ることが予想されます。
根本治療と対症療法
なぜ、姿勢矯正ベルトで症状改善ができないか?を話す前に少し根本治療と対症療法について話をさせてください。
腕が上がらないとか〇〇が痛いとか、症状を感じた時にはいろんな対策を選ぶことができます。その対策は「根本治療」と「対症療法」にわけることができます。2つに分けるといっても、0か100かようにスパッとわけることはできなくて、グラデーションのように段階があると感じています。
そして、根本治療と対症療法の一番大きな違いとしては『効果の持続性の違い』だと思っています。
上の図のように、根本治療の方が持続性は高くて、対症療法に近くなればなるほど持続性は失われて、一時的な対策といえます。
僕は整体をしてるのですが、人によっては「根本治療できます!」みたいな謳い文句で宣伝をしている人がいます。これは半分本当で、半分嘘だと思っています。きっとこういう人の宣伝文句をもっと細かく解説するなら、「他の整体院よりかは、根本に近い治療ができます。」と言い換えることができます。
一応、僕が考える対策のレベルを図にしてみました。
なんとなくわかりますか?考えてることをイメージしながら体系化した図になるので、多少おかしい部分もあるかもしれませんが、そんな的は外した感じではないと思います。
姿勢矯正ベルトはどこに分類できる?
上の三角の図を見てみて、「姿勢矯正ベルト」はどの段階の解決先に分類されると思いますか?
僕は上から2番目の『症状を改善』に分類されると考えています。つまり、対症療法に少し近い対策になります。
「姿勢が悪い」といっても、必ず姿勢が悪くなった理由があります。
例えば、脚の筋肉が硬くなっていて、バランスが崩れたからそれを補正するために、姿勢をわざと崩して全身のバランスをとっているかもしれません。
もっと深堀りすると、脚の筋肉の硬さは、毎日の立ち仕事で1日6時間立ちっぱなしなのが負担になっているのかもしれませんね。
深堀りして解決すればするほど、根本治療に近い対策であると判断できます。
しかし、姿勢矯正ベルトは「症状」だけに焦点を当てた対策になります。原因が解決できていないので、きっとすぐにまた症状がでてくるでしょう。
例えるなら、船底に穴が開いて沈没しそうな船に乗ってるけど、穴をふさごうとしないで必死に水をかき出しているのに似てますね。
唯一、いいと思うのは意識の問題
「姿勢矯正ベルトでは症状改善はできない」と言ってきましたが、唯一アリかもと思うのは「姿勢の意識の改善」になることです。
きっと姿勢が悪いことを悩みに思っている人に「どんな姿勢がいい姿勢?」って聞いてもなかなか答えれないと思います。いわゆる理想の姿勢!みたいなものですね。
それが、姿勢矯正ベルトを使うと「あ、この姿勢が正しい姿勢なんだ。」ってことがわかるので、そこは役立つポイントなのかなーと思います。
できたら、より根本的な解決に近いものを選んで対策するのをオススメします。