猫背で年齢よりも老けて見える【原因は太ももと腕だった話】
今回は実際に施術をした体験からこの記事を書きますね。ご自身の症状と照らし合わせて役立てください。
今回施術をさせてもらった方の事前情報や悩みをまとめておきます
【 今回のお客さん事前情報 】
●猫背で年齢より老けて見えるのが悩み
●姿勢よく意識しても治らない
●座って下をむく姿勢が多い仕事
事前情報としてはこんな感じになります。それではこの事前情報と実際に施術をしてみてわかったことをお話ししていきますね。
今回のお客さんの見立て
まず、僕はいつも症状を聞いて『見立て』をします。身体の状態を予想するってことですね。今回のお客さんの状態からの見立てとしては
- 猫背なので背骨・肋骨の硬さがある
- 縦報告の動きに可動域制限が目立つはず
- 脚には必ず原因がある。
こんな感じの見立てしました。
実際の施術をしてみてわかったこと
それでは、上の見立てを頭におきつつ、実際に施術を通してわかったことを解説していきますね。
検査の指標:腕をあげる
まず、施術をする時には必ず指標をおかないといけません。これは施術者とお客さんで共通の指標をおくことで施術による変化を共有してないといけないからです。これがないと結構困ることが多いです。
施術をして「あ、これはかなり変化でた」と思ってもお客さんにはなかなか伝わっていなかったり、その逆で、お客さんが「違和感がある」と言ってても感覚なので、施術者には違和感の程度や感覚がなかなか伝わらなかったりします。
今回は指標は「仰向けの状態で手を挙げる」にしました。健康状態のいい人は仰向けで腕を上げると、ベットにくっつく程度まで腕があがります。しかし、猫背の人は多くの場合で腕がベットまでつきません。
なので、今回はこの「仰向けで腕をあげる」と指標にしてお客さんと変化を共有することにしました。
肋骨に影響してた場所は「太もも・おしり・肩」
今回は『猫背』の改善でしたので、猫背の原因になっている肋骨や背骨の硬さから逆算してどこの筋肉が原因なのかを探っていきました。
今回はこのテクニックの部分は省きますが、結果としては「お尻・太もも・肩」が原因であるという検査結果になったので、その部分を検査→施術を繰り返していきました。
その結果として、最終的に腕がベットにつくようになりました。
肋骨・背骨の硬さもなくなって立ち姿もご家族の人も「全然、違う!」と言ってくれるレベルで変化しました。
本当は複数回で施術した方が良かったかも
今回の施術の補足になりますが、今回は65歳という少し高齢でもあったので、自律神経の歪みがでやすかったです。
僕の施術は、「自律神経の歪みをとる→構造学的な歪みをとる」という方法をとっています。自律神経の歪みというのは、少しのことで歪みがでてきます。それこそ、施術をしていても歪みがでてきます。
実際、整体のような身体の歪みを改善する施術ですら、身体にとっては負担になります。なので、施術はできるだけ手数が少ない方が優秀な施術者と判断できます。
今回のお客さんも施術をしているだけで、自律神経の歪みがでてきました。なので、「自律神経の歪みを改善→構造学的な歪みの改善→自律神経の歪みを改善→構造学的な歪みの改善→自律神経の歪みを改善→構造学的な歪みの改善…」みたいな感じの施術になりました。
今回は少し遠くに出張で施術に行ったのであまり何回も施術ができる環境ではありませんでした。なので、1回で最大限まで改善できるようにしました。
でも、時間をかけることができるのであれば、急激な変化を身体に与えるよりも、何回かわけて改善をしていくほうがいいです。具体的には施術をしていて自律神経の歪みがでてきた時はその時点で今回の施術は終了。という風にするのがベストな選択肢になりますね。
何事も1回で急激な変化をするよりも、少しずつ変化をするほうが身体が適応しやすいです。ダイエットのリバウンドも同じですね。継続って大事。
最終的に肋骨のロックがなくなったので施術終了
最終チェックは肋骨の動きを全部確認して終了です。
猫背の施術は可動域改善はないけど、柔軟性がすぐに改善するわけではないことが多いです。なので、時間とともに少し動いたりしてるとそれとともに改善していきます。
そうすることで身体の循環機能が改善して、背骨の動きもよくなっていきます。
猫背は意識では改善しない理由
最後に猫背に悩む多くの人が勘違いしていることがあります。それが「意識で姿勢がよくなる」ということです。今回のお客さんの場合もそうですが。なかなか意識では改善しないのが現状です。
今回の記事を読んでもらった人はわかってくれると思いますが、今回のケースの猫背の原因は「太もも、おしり、肩」と書きましたね。こんな感じで複数の場所の筋肉に問題が起こって総合的な問題の結果として「猫背」という症状が起こっているケースがほとんどです。
なので、姿勢を「意識の問題」としてしまうのは間違った考えであるといえます。症状よりもその原因を探したほうが本質的な改善につながりますよ。