レーザー後の色素沈着・肝斑にトラネキサム酸が有効
こんばんは!本岡です。
シミが気になる人の即効性のある対処法としてレーザー治療があります。しかし、レーザー治療は「痛み」や「レーザー後の色素沈着」が不安に感じる人が多いです。
その一つの「レーザー後の色素沈着」にトラネキサム酸が有効であるという記事を見つけたのでご紹介します。
レーザー後の色素沈着軽減にはトラネキサム酸
日光黒子へのレーザー治療後の色素沈着軽減にトラネキサム酸が有効だったという研究結果が7月14日、「Lasers in Surgery and Medicine」オンラインに掲載された。532nm QスイッチNd:YAGレーザーは日光黒子(シミ)の治療法のひとつであるが、治療後の炎症性色素沈着過多の発生率が高いという懸念がある。今回の研究はメラニン形成の抑制に効果のあるトラネキサム酸に着目し、レーザー治療後の色素沈着予防と軽減に対するトラネキサム酸経口投与の有効性と安全性を評価した。
その結果、色素沈着発生率、相対メラニン値、明度指数、および臨床改善スコアには有意差は見られなかった。しかし、トラネキサム酸摂取グループでは、ダーモスコープによる所見で色素性顆粒発生率が有意に低いことが確認された。
引用元:https://bhn.jp/news/116739
シミのレーザーの後の色素沈着に対してはトラネキサム酸を飲むと色素沈着が軽減されるということですね
トラネキサム酸の化粧品の有効性は?
最近では、トラネキサム酸を含んだ化粧品も多く発売されています。その化粧品の有効性はどうなんでしょうか?今回の研究では「経口投与」なので、口からトラネキサム酸を取り入れた場合ということです。
口から取り入れて有効であっても、化粧品のように肌に塗っても効果が同じようにあるのかといわれるとそこは疑問が残る点ですね。。。
トラネキサム酸は肝斑にも有効
トラネキサム酸に関する記事を他にも探してみました。すると、肝斑にも有効であるというデータもありました。この記事は「トランシーノⅡ」を発売している第一三共ヘルスケアの研究になります。
肝斑によるシミ発症の要因としてメラノサイトの活性化がある。その原因のひとつとして肝斑の発症に影響があると考えられるのが、タンパク質分解酵素「プラスミン」の存在。
トラネキサム酸は抗プラスミン作用を持ち、メラニンが作られる前の段階でメラノサイトの活性化をブロックし、肝斑の発症を抑える。いわば、シミができる初期の段階からシミが作られるのを防ぐ特徴がある。同社は、トラネキサム酸配合の肝斑によるシミ改善薬「トランシーノⅡ」の効果について、キントーン・カラーケースでの色素沈着改善度の試験を行った。
試験は、1日2回、8週間の服用で肝斑に対しての改善率を見たもの。評価時期別色素沈着改善度は、2週後、4週後、6週後、8週後での改善率が、2週後、4週後、6週後、8週後で62.6%、73.7%、85.2%と推移。また、著明改善例などが2週後から確認でき、8週後まで経時的に上昇した。
引用元: https://bhn.jp/special/59483
トランシーノの商品はこちら:https://amzn.to/2O68Gok
トランシーノも化粧品のような肌に塗るタイプではなくて、薬?サプリメント?のような飲むタイプですね。メラノサイトの活性化によりシミができるので、このトラネキサム酸をとると肝斑のようなシミでも、シミが作り出されるのを防ぐことができるようです。
既にあるシミの排出は?
こちらは先ほどのリンク先の記事にあるグラフになります。飲み始めて徐々に改善しているグラフになります。
ここで注意したいのは、「シミができるのを防ぐ」という点です。つまり、すでに作られたシミを排出するという点では何も書かれていないことです。
そのため、シミを作られないようにすると同時に肌の新陳代謝を改善させて今あるシミをうまく排出させることがベターですね。
トラネキサム酸は何に多く含まれている?
トラネキサム酸はどんな食べ物に含まれているのかなーと思って調べてみたのですが、トラネキサム酸は人工的に作られたアミノ酸だったのですね。。。上の記事にも書いていましたね。
人工的につくられたアミノ酸って不思議です。トラネキサム酸が含まれた商品はトランシーノ以外にもあるのかなーと思って探しましたが、口から取り入れる商品はあまり見つかりませんでした。
化粧品でトラネキサム酸が含まれているものはありましたが、上の記事では、「経口投与での実験結果がレーザー後の色素沈着に有効」とあったので、できたら口から取り入れる方法がよさそうですね!