タオル枕のキモは何?仕組みを解説

こんにちは、モトオカです

今回はタオル枕によって生理学的な歪みが解消できるのか解説します。この記事を読んでいる人はタオル枕を知っていて、その効果もある程度理解をしている人だと思います。でも、なんで効果があるのかを知りたい人が記事を読んでいると思います。

また、タオル枕によってなぜカラダが変化するのかを解説していきます。

タオル枕はなぜ効果があるのか

タオル枕の効果は首への負担を減らすことができるのでその効果を発揮することができます。もしかしたら、首への負担が減ることと生理学的な歪みの解消がすぐに結びつかない人もいるかもしれないので、そのあたりを詳しく解説していきます。

タオル枕が首への負担を減らす

タオル枕の特徴を少し復習します。タオル枕の特徴としては支えるポイントが多くの枕と違うという点です。その違いを少しまとめてみます。

一般的な枕の特徴

  • 圧が集中しないように全体で圧を分散するように作られている
  • 首の矯正目的で首の形に沿った形になっている

タオル枕の特徴

  • 首に圧力がかからないようにしている

これだけでもわかるように枕の目的が少し違うのがわかります。トータルでどちらがいいとか悪いとかはわかりませんが、「首への負担」という1点だけに焦点を当てれば「タオル枕」の方が優れているということができます。

多くの枕は頸椎に負担をかけている

逆に、多くの枕は首への矯正をするという目的のために物理的に首に負荷をかける構造になっている商品もあります。特に最近ではそのような形の枕がふえてきているように感じています。このような枕で首に負担がかかりすぎると、防御反射がでてしまい無意識の緊張を体に与えるので、あまりいい状態であるとはいえません。

【コラム】防御反射とは

刺激によって危険を感じると、危険を回避するために無意識に体を緊張させることです。

 

首への負担を減らすことが重要な理由

頸椎1番が一番早く歪む

体はささいなことで歪みを作ります。歪みって聞くと姿勢が悪いから。とか思いますが生理学的な歪みと言われるものはもっと身近なことによって歪みが作られます。

生理学的な歪みがおこる事例

  • 疲労がたまった時
  • ストレスを感じた時
  • 食べ物の消化活動
  • 暑い、寒いといった体温調節 など

こんな小さなことで歪みができるのです。

歪みができるってことは人のバランスが変わるってことですよね。つまり、歪みがひどくなると重心がずれて立っていることもできなくなります。でも、実際に生活していて「今日は重心がずれ過ぎて立っていることもできない」なんて感じる時はありませんね。

つまり、意識はしてないですが無意識に人にはバランスを保つ機能が備えられているのです。

頸椎1番で初めにバランスをとる

無意識にバランスをとっている部位の代表的なものが首です。さらにもっと詳しくいうと頸椎1番がそのバランスをとる役目を果たしています。

頸椎1番っていうのは画像で青くなっている部分です。頸椎の1番上にある部分で頭蓋骨に最も近い場所になります。

人の臓器の中で最も重要な部分は「頭(脳)」であるといえます。バランス感覚をコントロールしている三半規管も頭にありますよね。つまり、体の歪みによって頭が傾いたりしたら、本来身体全体をコントロールするはずに頭の機能がおかしくなってしまいます。そのため、頭は常にバランスを保つことができるように頸椎1番がバランスをとる役目を果たしています。

寝ても首の歪みが解消されない?

本来、日中の活動によって歪みが発生したものは寝ている間に自然治癒力によってその歪みが解消されます。そして、リセットされた状態でまた翌日の活動が始まる、というのが望ましいのです。でも、加齢の影響や歪みが強すぎたり、睡眠環境が悪いとその歪みは解消されずに翌日に持ち越されてしまいます。それが積み重なると、常に首の歪みがある状態になってしまいます。

首の歪みがとれないと悪循環に陥る

首の歪みが解消されないと悪循環に陥ります。首には神経も通っていますので自律神経にも影響がでてきます。また、脊柱の中には脳脊髄液が流れていますが、歪みが解消されないとその脳脊髄液の循環も低下します。

【コラム】「脳脊髄液」ってナニ?

脳脊髄液という言葉を聞いたことがある人は少ないと思いますので、脳脊髄液という言葉について解説されていた文章を引用します。

脳脊髄液とは、脳から骨盤の骨である仙骨までを循環する体液で、脊髄の中にある神経の新陳代謝を促す役割がある。脳脊髄液の流れが悪くなると、自律神経が栄養不足になり、老廃物がたまって内臓の機能などが低下する。頭痛やめまいの原因にもなる。

引用:乱れた自律神経、整えるには? 胸式呼吸で筋肉を動かす

引用文にもあるように脳脊髄液は神経の新陳代謝などを促します。イメージとしては脊柱を流れている血液みたいな感じですね。脳脊髄液の循環が低下することで自律神経も栄養不足になり機能が低下します。

歪みがとれなくなる悪循環

  1. 生理学的な歪みを首でバランスをとる
  2. 加齢による機能低下や疲労過多で歪みがひどくなる
  3. 睡眠時の自然治癒力では歪みをリセットできない
  4. 翌日、歪みを持ち越したまま活動
  5. 首の歪みによって脳脊髄液の循環が下がり、自然治癒力も低下
  6. 自然治癒力も低下するので、さらに歪みが解消されない
  7. 歪みが積み重なる悪循環になる

こんな感じで歪みが積み重なる悪循環にはいっていきます。

解消するセルフケアの第一歩は「タオル枕」

ここまでタオル枕がなぜ効果があるのかを解説してきました。この話は難しいと思いますが、かなり重要な話です。なので、再度簡単にまとめておきます。

  • タオル枕の優れている点は首への負担が少ないこと
  • 防御反射を起こす枕もたくさんある
  • 首の歪みが蓄積されると悪循環に突入
  • 自律神経の機能が低下にさまざまな不調に発展する

こんな感じの内容になっています。僕がしている整体では施術で首の歪みをとる調整をしたりもしていますが、セルフケアであれば「タオル枕」が最も簡単で今すぐできるので是非試してみてください。